180万人が利用するキリスト教徒向けアプリ
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キリスト教徒向けアプリ「Glorify」が12月2日、4,000万ドルの資金調達を発表。昨年のローンチ以来、ユーザー数は180万人以上。「5つ星」レビュー数は27.5万件を超えるという。
注目する理由: パンデミックで教会も閉じざるを得ず、オンラインで教義を実践できる「宗教系」アプリの需要が拡大した。後発組のGlorifyは、定期課金モデルで成長を遂げる。
2020年2月にロンドンで設立。創業者の一人ヘンリー・コスタはエディンバラ大学出身の連続起業家だ。かつてエンジェル投資をしている折、共同創業者のエド・ベックルと意気投合した。
アプリでは、聖書の言葉やキリスト教音楽がついたガイド付き瞑想を利用できる。宗派や信者歴は問わない。これまでに1億7,300万分の祈り、音楽、瞑想が視聴されたという。
名門VCのアンドリーセン・ホロウィッツに加え、ソフトバンクのLATAMファンドなどが参画。コスタとベックルは共同CEOを務め、ベックルは弱冠22歳。二人は以前にも経営していた会社を売却したことがある。
「広告によるマネタイズは行うつもりがない」とベックルは宣言。一方で関心があるのは教徒同士のデーティング機能。キリスト教徒向けの「Tinder」のようなものを作りたいと語る。
広く知られるように「聖書」は世界で最も売れた本だ。聖書アプリも4億ダウンロードを超えている。クライナーパーキンスが出資した「Pray.com」や、14億ドルで買収された「Ministry Brands」のような事例もある。