再生医療で最高益を更新
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再生医療のセルソースが13日、2021年10月期本決算を発表。営業利益は前期に比べ2.4倍の9.9億円と過去最高を更新した。細胞や血液の加工受託サービスが好調で、クリニック向け医療機器販売も伸びた。
注目する理由: 周辺産業を含めた再生医療の世界市場規模は、2020年の6300億円から2040年までに12兆円になるとされる。セルソースは国内有望ベンチャーの代表格。これまで急成長を続けたが、今後の持続性も問われている。

セルソースは患者から採取した脂肪組織や血液を治療向けに加工し、医療機関に渡している。2021年の売上高は58%増の29.2億円。提携する医療機関は1028と前の期末から倍近くになった。1日あたりの平均加工受託件数も右肩上がりで増えている。
医療ベンチャーとしては珍しく、創業来黒字を続けている点もセルソースの特徴。2021年10月期の純利益は6.5億円と約2.4倍に増えた。人件費や研究開発費は増えたが、売り上げ増で吸収した。
ただ、14日の株式市場でセルソース株はストップ安まで売られた。2022年10月期の営業利益は13%増の11.1億円を見込むが、物足りないと受け止められたようだ。
2021年9月には乳がん患者への情報提供サービスを開始。こうした事業の多角化がどれほど収益に寄与していくかが問われる。