「PAYGATE」買収で決済端末を獲得
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POSレジシステムを提供するスマレジが8日、ロイヤルゲートを完全子会社化すると発表した。買収額は非公開。スマレジはPOSレジシステムのみ提供していた。今回の買収で自前の決済端末を保有することになる。
注目する理由: 日本における2020年のキャッシュレス決済比率は29.7%。コロナ禍の追い風を受け、比率は年々上がっている。クラウドPOSレジ業者も増加し、事業のカバー範囲での差別化が始まっている。
ロイヤルゲートは2007年に創業。2011年にクレジットカードやタッチ決済、QRコード決済など複数サービスで活用できる「PAYGATE」をリリース。
2018年にロイヤルゲートは大和ハウスグループ入り。東京オリンピック開催に備え、外国人に対応するためのキャッシュレス決済を進めていた。

スマレジは、タブレット端末を使用したPOSレジシステムとして成長。2021年7月末時点で登録店舗数は10万店舗を突破している。競合するリクルートのAirレジは自社決済端末を使用しており、スマレジはサービスラインナップに弱点があった。
スマレジの2021年4月期の決算では売上高33億円。2022年4月期の年間経常利益は5.95億円を計画している。今後はPAYGATEとスマレジを連携させていくことになる。よりスピーディーに販売経路を拡大させ、売上拡大を目指す。