海外ツアー予約アプリ「NEWT（ニュート）」を令和トラベルが発表。航空券と宿泊を組み合わせたツアーを、アプリ一つで簡単に予約できるとうたう。日本帰国後の隔離期間が0日になるタイミングでリリース予定だ。

注目される理由: 危機に直面する海外旅行市場だが、コロナ明け後は急回復が期待される。Webやアプリからの予約も一般化しつつあるが、窓口業務の合理化やペーパーレス化は途上にある。

令和トラベルは、宿泊予約サービス「Relux」（後にKDDIが買収）を立ち上げた篠塚孝哉氏が、2021年4月に創業した旅行ベンチャー。6月にシードラウンドで22.5億円を調達した。

11月にはコロナ禍での煩雑な出入国手続きを代行する「海外渡航らくらくパック」を発売。大手旅行会社ではPCR検査予約だけで3万円を超えるが、同社はオペレーションコストを抑えて9,800～29,800円でPCR検査予約含む出入国の手続きを広くカバーする。

今回の「NEWT」は本命サービスだ。ターゲットは「デジタルには慣れているが、海外旅行に慣れていない層」（同社広報）。航空券とホテルを組み合わせた海外ツアーをアプリから簡単に予約でき、旅行中のサポートも提供する。窓口での相談などアナログでコスト高な仕組みを排除する。

「最低価格保証」もうたってお得感もアピールし、市場回復とともに一気に利用者を獲得する構えだ。第一種旅行業ライセンスを取得しており、「安心・安全な旅」をとうたう。