スマートフォンも循環型経済に
Shutterstock
ベルリンを拠点とする「everphone」が12月6日、2億ドルの資金調達を発表。スマートフォンの企業向けレンタルサービスを展開、約1,000社の法人顧客が利用している。
注目する理由: 現代でスマートフォンは欠かせない存在だが、環境負荷は大きい。everphoneはレンタルとサポートによる事業モデルを確立、環境と企業のリソース双方への負荷軽減を目指す。
everphoneは2016年に設立、「phone-as-a-service」のパイオニアとして法人向けに事業を展開してきた。スマホやタブレットのレンタル、修理交換、サポートを月額モデルで提供する。
IDCによると、2020年にリサイクルされたスマートフォンは世界全体で2.25億台にのぼる。2024年には3.5億台、金額にして650億ドルに拡大するという。
コロナ禍で企業のリモートワークが普及し、追い風が吹いた。2020年夏にも4000万ドルを調達し、ドイツ国内の事業を拡大してきた。今回の調達により、欧州やアメリカでの事業拡大を目指す。
創業者CEOのヤン・ズルコ(Jan Dzulko)氏は、同社への需要は加速していると強気なコメントを寄せる。「目標とするのは、循環型経済が広く受け入れられることだ」と述べ、所有から利用への転換についても重視する姿勢を示した。
TechCrunchによると、調達した2億ドルのうち1.35億ドルは借入金によるもの。株式発行による調達額は6,500万ドルだった。