「究極の普段着」サステナビリティへの挑戦
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ファーストリテイリングは、温室効果ガス排出量の90%削減など、サステナビリティの2030年度目標と行動計画を策定。「LifeWear」コンセプトに基づき、持続可能性と事業の成長を両立するビジネスモデルへの転換を加速する。
注目する理由: 環境負荷の上に成り立つアパレル産業の将来は持続可能性への取り組みにかかっている。世界シェア3位のファーストリテイリングが目指す、SDGsの達成とビジネスの成長を同時に実現する「新しい産業」は業界にも影響を与えそうだ。
国内に供給されている衣類から排出されるCO2は9500万トン。世界のファッション産業から排出されるCO2の4.5%に相当する。SDGs達成が世界的な潮流になる中、アパレル分野でも環境負荷の低減はビジネス継続の必須条件だ。
「LifeWear」の商品完成度を上げるため、サプライチェーンをすべて見直すことに言及。2050年のカーボンニュートラルや人権問題対応について明記した。
具体的には、2030年度までに温室効果ガス排出量を自社領域で9割、サプライチェーンで2割削減(19年度比)。店舗・工場の省エネ化や再生可能エネルギーの採用などで進める。使用素材の約半数をリサイクル素材に切り替えるほか、早期に廃棄物ゼロも実現する。
新疆・ウイグル自治区における素材調達はビジネスにも影響を及ぼした。今回はサプライチェーンの透明化とトレーサビリティを強化し、倫理的な素材調達方針を策定。ジェンダー平等やLGBTQ+に配慮した環境整備の促進など多様性確保も進める。