大自然の「第二の家」Sanuが総額約22億円調達
Shutterstock
セカンドホームのサブスクリプションサービスを展開するSanuが12月3日、総額約22億円を調達した。運営する「SANU 2nd Home」は初期費用0円、月額5.5万円で通える宿泊サービスだ。
注目する理由: 新型コロナウイルス感染症の影響で、オフィスや自宅以外で働くニーズが高まっている。首都圏から片道1~3時間の「自然の中の第二の家」に対し、移住促進や関係人口創出を狙う地方金融機関の注目度は高い。
Sanuは2019年に創業。2021年11月に「SANU 2nd Home」を白樺湖と八ヶ岳にオープン。初期会員枠は完売し、現在1,100人以上がウェイティング登録する。
サブスク会員であればいつでも利用可能。施設内のサービスを限定的にし、会員が近隣の街に出ることで地域活性化も狙う。従来建築に比べ工期短縮や廃棄物削減、CO2排出の30%削減など、環境負荷も低減する。
資金調達先は静岡銀行、山梨中央銀行、東和銀行、観光遺産産業化ファンドなど展開拠点の金融機関や投資家だ。地方創生の側面も強い。
現在の2拠点5棟に加え、2022年に開業予定の5拠点45棟の建設に投資。2024年には40拠点400棟まで増やし「自然の中の第二の家」の普及を目指す。
CEOの福島弦氏は「会員の皆様が繰り返し通っていく中で、地域とのつながりが生まれ、その地域が『行く場所』から『帰る場所』になっていく」というビジョンを描いている。