「北欧、暮らしの道具店」アプリ成功で売上1.7倍
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「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムは、2021年7月期の年間売上高が2019年比1.7倍の45.3億円になったと発表。月間EC売上の56%がスマホアプリ経由で、アプリDL数は150万を超えた。
注目する理由: 以前はInstagram等からの流入に支えられていたが、SNSに依存しない顧客獲得を目指しアプリを開発。YouTube広告の配信や、ウィジェット機能によるリピーター獲得などの施策を進め、成果を掴んでいる。
クラシコムは2006年創業。北欧ブランドの輸入品販売、商品の自社開発・販売、企業のタイアップ記事を配信するメディア事業、動画やポットキャスト配信などを手がける。
スマホ×SNSの可能性にいち早く賭けたことが成長を後押し。2012年にFacebookを本格運用、2014年にはInstagramを始めた。2013年の売上高は3.2億円、15年には8.6億円と拡大を続けた。
2019年11月にiOS、2020年4月にAndroidアプリの提供をスタート。ECだけでなく記事や動画、ポッドキャストなどあらゆる機能を集約した。多くのコンテンツをスムーズに行き来できるUIも工夫したという。
アプリを開かずとも更新情報を受け取れるウィジェットの活用がリピーター獲得に効いている。ウィジェット経由でアプリを利用するユーザーはDAUの約10%。1ユーザーがウィジェット経由で起動する回数は月15回に上るという。