2021年12月02日 16:41
好決算で時間外株価が急騰
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Snowflakeが12月1日、2021年8〜10月期決算を発表。売上高は3.1億ドル(前年比110%増)と高成長が続いた。従量課金モデルながら収益の予測性は高く、時価総額は930億ドルを超える。

注目する理由: データ活用が重視される現代社会において、多数のデータワークロードを一つのプラットフォームで扱える「データクラウド」を標榜。上場してからも猛烈な成長を続ける。

総顧客数は5,416社(前年比52%増)。ネットレベニューリテンションは173%と加速した。RPO(契約済みだが未計上の収益)は18億ドル(同94%増)と、見通しも力強い。

Snowflake

過去12か月で売上100万ドルを上回る大口顧客は148社(前年比128%増)。CEOのフランク・スルートマンはEMEA(前年比174%増)やAPJ(同219%増)といった海外市場での急成長もアピールした。

いわゆるSaaSモデルとは異なり、売上高の93%は従量課金モデル。事前クレジットを購入するケースが多く、それが消費されたタイミングで製品売上として計上される。

トップライン指標として製品売上とRPOの二つを重視。大口顧客が増え、長期的なコミットメントを得られていることで契約期間も長くなる傾向にある。フォーチュン500企業は223社(前年比30%増)が利用している。

規模の拡大により、製品グロスマージン(Non-GAAP)は74.6%に改善。損益上は赤字だが、営業キャッシュフローはすでにプラスに転じた。決算発表後、株価は時間外で16%も高騰している。