2021年12月02日 18:08
ペットに“人間クオリティ”の生鮮食を ペトコトが5億円調達
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ペット向け生鮮フード宅配などを提供する「PETOKOTO」(ペトコト)がシリーズAで約5億円を調達。マーケティングや人材採用に投資する。今後、ペット保険などにもサービスを展開する計画だ。

重要な理由: コロナ禍による在宅勤務の普及などが後押しし、新規の犬猫飼育数は増加している。“ペットの家族化”も進み、年間支出額も拡大。犬が約33.8万円、猫が約16.4万円に拡大するなど市場は成長中だ。

2015年創業のPETOKOTOは、ペット(現在は犬のみ)向け生鮮フード宅配サービスの他、保護犬猫マッチングサイト、飼い主向けメディアを運営。全サービスの月間訪問者数は120万人、SNSフォロワー数は18万に上る。

事業の柱である生鮮フード宅配サービスは、人間も食べられる上質な素材を使ったフードを提供。会員数は1万人を超え、累計販売食数は500万食に上る。2021年の売上は前年比700%増と急成長している。

今回の増資で調達した資金は、エンジニアなどの採用強化や、営業・マーケティング活動に投じる。長期的には、ペット向け住宅やペット保険、獣医療などをカバーし、ペットとの生活を支援するトータルサービスに成長させていく計画だ。

出資元のベガコーポレーション、楽天グループとはそれぞれ業務提携も結んだ。ベガコーポレーションの住宅向け家具関連サービスや、「楽天ペット保険」などと連携したビジネスを検討する。