2021年12月01日 19:01
社内向けAIチャットボットSaaSを買収
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マネーフォワードは11月30日、社内向けAIチャットボットを展開するHiTTOの完全子会社化を発表。買収額は約20億円で、12月中に買収を完了する予定だ。

買収の狙い: マネーフォワードは、法人向け会計ソフトを中心に幅広いSaaSを展開。AIチャットボット『HiTTO』を加え、社内からの問い合わせ対応を効率化。ユーザー体験の向上を狙う。

HiTTO(旧・株式会社ジェナ)は2006年設立。2016年よりIBM Watsonを活用したチャットボットサービス(当時の名前は「hitTO」)の提供を開始した。当初は営業支援ツールや社内トレーニング、FAQ対応など、幅広い用途を想定していた。

「LINE WORKS」「Microsoft Teams」「チャットワーク」「Slack」などへの連携を進め、2019年にはAIチャットボット市場でシェアNo.1を獲得。大手企業の情報システム、総務人事部門を中心に人気を集めた。

2021年5月には利用ユーザー数30万人が突破したことを発表。会社全体の売上高は2021年2月に3.3億円。そのうちHiTTO事業は3.2億円(前年比39%増)だった。

今回の買収により、将来的には「マネーフォワードクラウド勤怠/人事管理」など同社の人事労務プロダクトとのデータ連携も見据えるほか、経理、法務、情報システム部門などへの展開を目論む。