医療手袋、必要なのに
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ご存知だろうか。世界最大の医療手袋メーカーはマレーシアにある。Top Gloveという会社だ。
残念なことに、Top Gloveでは従業員のうち2,684名でCOVID-19陽性が確認。20工場を閉鎖することを余儀なくされた。
東南アジアにおいても、Top Gloveのクラスター感染は群を抜いている。
事業の重要性もあり、Top Gloveはマレーシア政府がロックダウンを決めたときにも営業を継続した企業の一つだった。
製品の需要は高く、業績は2020年に入り急拡大。株価は年初から6倍規模に高騰した。クラスター感染が発覚すると急降下したが、それでも年初来では300%を超える上昇だ。
25日の発表によると、Top Gloveは5,700名の従業員について新型コロナの感染検査を行った。残りの従業員については、週末までに検査を完了する予定だという。
背景知識
Top Gloveは1991年の創業で、ゴム手袋メーカーとしての世界シェアは26%にのぼる。製造拠点はマレーシア以外にタイ、ベトナム、中国に散在する。
マーケティングオフィスは米国、ドイツ、ブラジルなど全世界に展開。顧客は195か国にいる。従業員数は合計2.1万人なので、1割以上が新型コロナに感染したことになる。