2021年12月01日 12:22
介護分野のDX「ウェルモ」が20億円調達
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AIを活用した介護支援サービスを提供するスタートアップのウェルモが、第三者割当増資により20.4億円を調達。介護分野のDX化をさらに進めていく。

重要な理由: 少子高齢化が急激に進む日本では、介護の担い手が恒常的に不足しており、1人あたりの業務量の多さも課題になっている。一方で、今年度の介護報酬改定で初めてAIの活用が認められるなど、ケアテックに追い風が吹いている。

ウェルモは、介護にAIやビッグデータを組み入れて成功しているスタートアップだ。ケアプラン作成支援AI「ミルモぷらん」や、全国の約16万もの介護関連事業所のデータを検索できる「ミルモネット」を提供している。

2020年の売上は、2017年比6.8倍に拡大。2020年の日本経済新聞「NEXTユニコーン調査」企業価値ランキングのケアテック分野1位に選ばれた。

今回の増資では、凸版印刷や東京海上日動火災保険など大企業・VCを含む12社から調達。累計資金調達額は約41.2億円になった。凸版と東京海上日動とは業務提携も結んだ。

凸版との提携では、ウェルモが保有する介護データと、医療機関などが保有する医療データを突合・匿名加工。医療・介護の匿名加工統合データベースを構築する計画だ。凸版が提供するセンシングデバイスとミルモのサービスを組み合わせ、シニア層への介護予防情報提供も検討する。