2021年11月29日 16:47
新たな変異株「オミクロン」って?
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南アフリカで発見された新たな変異株「オミクロン」の感染が広がり、各国が警戒感を高めている。日本政府は28日から南アフリカなど9か国について外国人の新規入国を停止した。

重要な理由: 新型コロナ流行から間もなく2年近くが過ぎ去ろうとしている。ワクチン接種により先進国の多くで感染は落ち着いたが、新たな変異株が流行するリスクは依然残る。

オミクロン株は今月26日、世界保健機関(WHO)によって最も警戒レベルの高い「懸念される変異株(VOC)」に指定。「オミクロン」は、ギリシャ文字の15番目「Ο」にあたる。

日本でも記憶に新しい「デルタ株」はギリシャ文字の4番目。前回の「ミュー株」から「ニュー(nu)」と「クサイ(xi)」が飛ばされ、「中国の習近平氏に配慮しているのでは?」という憶測もある。

WHO側は「文化的、社会的、国家的、職業的なグループに関するものは避けなければならない」という病名を決めるガイドラインに沿ったものであると説明した。

オミクロン株への感染は欧州やオーストラリアやカナダ等ですでに報告され、オランダではクラスター感染も報じられている。南アフリカのラマポーザ大統領は各国の渡航制限を批判。早急な解除を求めた。