2021年11月26日 17:29
人事評価へのデータ活用を支援
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Institution for a Global Society(IGS)が11月26日、東証マザーズへの新規上場を承認された。上場日は12月29日を予定。2021年3月期の売上高は5.1億円(前年比164%増)だった。

注目する理由: 社会のデジタル化が加速する中、教育や人事評価も変革を迫られている。そんな時代にIGSは、人材評価に関するデータやAIの活用を掲げる。

代表の福原正大氏は1970年生まれ。バークレイズ・グローバル・インベスターズ(現ブラックロック・ジャパン)の日本法人取締役を経て、世界的に活躍できる人材の育成を目指し2010年にIGSを設立した。

Institution for a Global Society 業績推移

HR事業ではスマホで受検する人材評価システム「GROW360」、DX人材育成を支援する「DxGROW」を展開。AIによってバイアスを補正、データに基づく人事を可能にする点が強みだという。

2020年度は年間1,000万円超の案件が9件(うち3,000万円超が2件)となり、顧客単価の上昇(前年比+50%強)を牽引。リカーリングレベニューは85%を占める。

教育事業では生徒の能力と教育効果を可視化する評価システム「Ai GROW」、STEAM教育動画「GROW Academy」、オンライン学習「e-Spire」などを展開。主に学校向けに提供する。

昨年度はボストン・コンサルティンググループや経産省、日本郵便などが大口顧客。三社合わせて全体の3割近くを占めた。株式の想定売出価格は1,660円、上場時発行済株数は4,296,000株。想定時価総額は71.3億円となる。