セールスマーケティング偏重から研究開発重視へ
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中国のEC企業、拼多多が11月26日、2021年7〜9月期決算を発表。売上高は前年比51%増の215億元(≒3,816億円)、営業利益は21億元(≒380億円)と、2四半期連続の黒字だ。
注目する理由: 拼多多の設立は2015年のことで、10月に創業6年を経過したばかり。中国を代表するプラットフォームの一つとなった今、農産業領域でさらなるイノベーション創出を目論む。
月間アクティブユーザー数は7.4億人(前年比15%増)。アクティブ購入者数(過去12か月間)は8.7億人(同19%増)と、共に続伸した。
収益性の改善は、セールスマーケティング費用を抑えているため。2020年1〜3月期までは売上に対して100%前後ものコストを踏んでいたが、売上増もあってここ2四半期は45%前後まで圧縮された。
現CEO会長のレイ・チェンは「創業して5年はセールス・マーケティングに重きを置いたが、より研究開発に注力している」とコメント。
この四半期に得た利益を全て、8月に宣言した「10 Billion Agriculture Initiative」に投じる方針を再度表明。農産業分野での取り組みをさらに深め、農村地域のクリティカルな需要に対応することを目指している。
チェンCEOは今年、会長職を創業者から引き継いだばかり。社内では若手世代がリーダーとして台頭しているとし、彼らにより大きな裁量を与える方針もアピールする。