米国の若者世代でInstagramよりも人気
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調査機関のフォレスターは11月18日、米国の12〜17歳(4,602人)を対象としたSNS利用動向の調査で、一週間あたりの利用割合でTikTokがInstagramを上回っていることを示した。
重要な理由: ソーシャルメディアは時代を映す鏡だ。ここ数年で急激に存在感を高めたTikTokは、若者世代への影響力においてInstagramやSnapchatを超える存在になりつつある。
調査によるとTikTokを使う割合は前年に50%だったが、今年は63%に増えた。Instagramは2019年の64%から2020年に61%、2021年には57%に低下。Snapchatはそれぞれ60%、54%、54%と推移した。
彼らがTikTokを好む理由を尋ねると、次の三つの要素が浮かび上がったという。
- エンタメ要素。「楽しさ(fun)」「面白い(funny)」といった言葉が多く回答。確かにTikTok上の動画は、Instagramのそれと比べコミカルなものが多い印象だ。
- 短尺のバラエティ。TikTokは縦スクロールでランダムに短尺動画が出てくる。終わりなきランダム性は、若者たちにとって良い暇つぶしだ。
- ポジティブな自己表現。投稿する側にとっても、ダンスなど自由な表現を促す側面が強い。「映え」で虚勢を張り合う側面のあるInstagramとは対照的と言えるかもしれない。
TikTokは米国で存在感を増しているが、トップではない。調査によると、YouTubeを視聴する米国の12〜17歳は週あたり72%。2020年と比べ、さらに3ptも上昇している。