2021年11月18日 18:51
英国でVisaクレジットの取扱を停止へ
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Amazonが英国で発行されたVisaクレジットカードの決済を来年から受け入れない方針だというニュースが市場を駆け巡っている。報道を受けて、Visaの株価は約5%下落した。

注目する理由: パンデミックによる旅行消費などの縮小により、クレジットカードブランドの株価は軒並み低迷している。一連のニュースは、決済システム全体の力関係が変わる予兆かもしれない。

理由とされているのは、Visaが加盟店に課している手数料が高額であること。Visaは「Amazonが顧客の選択肢を制限しようと脅しをかけているのは残念だ」とコメントを出した。

一部では英国がEUを離脱したことでVisa、Mastercardがともにクロスボーダー取引でのインターチェンジフィーが高くなったからだという観測もあるが、両社は否定しているようだ

Amazonは英国でMastercardやAmex、Eurocardといったブランドなら使えると説明。Visaでもデビットカードなら受け入れる方針だ。今のところ英国でクレジットとデビット、ギフトカードとバウチャー以外を使える様子はない。

米国では来年、BNPL決済「Affirm」を導入することがすでに発表済み。後払い決済の(最終的な支払いは)85〜90%がデビットカードで行われる。新たなトレンドが影響を与えると言うには時期尚早ではあるが、エコシステム全体の力関係が変わり始めているのは確かだ。