急拡大する「ネット予約市場」に着目
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サインドが17日、東証マザーズへの新規上場を承認された。上場日は12月22日を予定。右肩上がりの成長を続け、2021年3月期には売上高8億円、経常利益1.9億円をあげた。
注目する理由: 理美容サービスにおけるネット予約市場は、2015年の2,420億円から2020年には6,229億円に伸びた。急成長市場で、理美容店舗向けのSaaSを展開する。
代表の奥脇隆司氏は1988年生まれ。2011年に比較.com(現手間いらず)に入社し、そこで旅行予約サイトコントローラー事業に触れる。
ネット予約市場の可能性を感じ、目をつけたのが美容業界。予約受付は多くの場合電話で行われており、紙ベースで管理していた。
展開する「BeautyMerit(ビューティメリット)」は、理美容店舗に対して最適な顧客体験を構築することを手助け。予約管理からブランディングまで、サロンの売上アップを支援する。
メニューやスタイリストの紹介、クーポンや決済機能も搭載。集客・予約サイト12つと連動可能で、ポイント機能やアプリ内EC機能までを完備するほか、Instagramからも予約できる。
契約店舗数は9月末時点で5,518店舗、ARPUは14,575円でチャーンレートは0.67%に改善。ARRは9.65億円と急成長を続ける。直販営業に加え、美容商材の販売を行う理美容ディーラーとも提携、紹介手数料を支払う。