2021年11月16日 21:48
飲料の少品種大量生産&内製化で上場
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ライフドリンクカンパニーが16日、東証二部への新規上場を承認された。ミネラルウォーターや茶系飲料、炭酸飲料の販売を手がけ、年間売上は227億円を超える。

注目する理由: 飲料市場で垂直統合型の事業モデルを構築、少品種大量生産と徹底した内製化で一本あたりコストの極小化を進める。今後はEC等の新たな販売チャネル開拓も目論む。

ルーツは1950年。1972年より法人化し、2000年代には多角化。せんべいやチョコレート製造にも進出した。2015年、サンライズ・キャピタルからの出資を機にドリンク事業への集中を進めた。

ライフドリンクカンパニー 業績推移

今では少品種大量生産を戦略の一つとしており、自社工場で生産する製品は水飲料と茶系飲料(緑茶・烏龍茶)、炭酸飲料のみ。容量も2パターンずつに絞っている。

もう一つの戦略が、徹底した内製化だ。レジンや茶葉といった原材料の調達から、ペットボトル成形や茶葉の焙煎といった中間工程、充填・包装といった製品化工程、販売までを網羅する。

岩手県から宮崎県まで日本全国に飲料工場を展開し、天災発生などによるリスクも低減。消費地への物流コストも抑える(水は重いので、極めて重要なポイント)。

上期売上の19.3%はイオントップバリュ向け。EC専用の主力商品として強炭酸水「ZAO SODA」とミネラルウォーター「彩水」を販売、D2Cモデルによる定期購買サービスへの展開も目論む。

株式の想定発行価格は1,510円、上場時発行済株数は12,550,500株。想定時価総額は約190億円となる。