2021年11月15日 18:12
餃子の回復早く、大幅増収を実現
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「肉汁餃子のダンダダン」を運営するNATTY SWANKYが急な業績回復を見せている。12日に発表された7〜9月期決算で、売上高は17.2億円(前年比67%増)、営業利益は2.2億円にのぼった。

注目する点: 多くの居酒屋が助成金で利益を押し上げる中、本業回復による大幅増益を果たした。駅近中心の出店で、客足の戻りが大きい。外食企業の間でも動向に差が出始めている。

NATTY SWANKYは「肉汁餃子のダンダダン」を運営。キャッチフレーズは「餃子とビールは文化です。」。「餃子」がメインメニューで、サラリーマンだけでなく、ファミリー層や学生など客層が幅広いことが特徴。

NATTY SWANKY 売上推移

4日には通期(7ヵ月変則)業績予想の上方修正を発表。売上予想は34.5億円と、前回予想から4.7億円引き上げた。自社アプリやデリバリーサービスの拡充も貢献している。

スマレジや自動発注システム導入による店舗オペレーションの改善、適切なコストコントロールも増益に寄与する。好調ぶりは継続しており、10月の既存店売上高は前年比126.7%、客数は140.3%増にのぼる。

関東中心の出店により、10月末時点で109店舗。駅から徒歩3~5分という立地での出店を続ける。今後は関西など未出店地域のFC展開での拡大も想定。来年2月には持ち株会社体制に移行を予定。事業拡大の準備を進める。