2021年11月15日 21:22
Amazonが大株主の電気自動車メーカー
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先日上場した電気自動車メーカーRivianが、市場で高い期待を受けている。車両生産を始めたのは今年9月からで、生産台数も少ない。それでも時価総額は1,100億ドルを超える。

注目する理由: 協業先のAmazonは、配送用に10万台もの車両を発注済み。目論見書提出時点で22.4%の持分を握る大株主であり、上場に際し2億ドル近い株式を追加で購入した。

現在もCEOを務めるRJスカーリッジ(38歳)は2009年にRivianを創業。子供の時から自動車と自然が好きで、近所のガレージで車を修理したりしていた。MITでは博士号を取得している。

生産開始したのはピックアップトラックの「R1T」。10月末時点では180台のR1Tを生産し、そのうち156台をすでに納車したという。しかし、このほとんどはRivianの従業員向けである。

単価7万ドル以上の7人乗りSUV「R1S」は12月に発売予定。計画では年末までに1,200台のR1Tと25台のR1Sを生産し、1,000台のR1Tと15台のR1Sを納車する。

消費者向けの二つの車両モデルで、10月末時点のプレオーダーは計55,400台。この需要全てを満たすには、2023年の終わりまでかかる見込み。Amazon向けに開発するEDV(Electric Delivery Van)は、2021年末までに10台を生産するという。