2021年11月15日 20:29
HRテクノロジー事業で猛烈な拡大つづく
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リクルートHDがコロナ禍からの復調を続ける。15日に発表された2021年4〜9月期決算は、売上収益が1兆3,659億円(前年比31%増)、営業利益は2,229億円(同198%増)にのぼった。

注目するポイント: 「Indeed」擁するHRテクノロジー事業が脅威の成長を見せる。世界的な採用需要の高まりが継続し、一方では求職者数は限定的なものにとどまっている。

7〜9月期における各セグメントの業績は次の通り。

HRテクノロジー事業

売上収益2,144億円(前年比107%増)、調整後EBITDA864億円(同486%増)。米国のドルベース売上収益は前年比96%の拡大だった。

HRテクノロジー事業売上収益

求職活動は1Qと比べると緩やかに増加したが、継続的に拡大する採用需要を満たすことにはならなかった。費用の伸びを売上収益が上回り、EBITDAマージンは40.3%と高水準にある。

メディア&ソリューション事業

販促領域は住宅、美容分野が売上収益の回復を牽引、結婚分野も増収。旅行分野は前年の「GoTo」からの反動で減収となった。飲食分野も厳しい状況が続いている。

Airビジネスツールでは「Airペイ」を中心にアカウント獲得が進み、Airペイアカウント数は24.1万件(前年比40%増)に。そのうち他のソリューションを併用するものは15.5万件だった。

人材派遣事業

主要地域で増収となり、前年比12%増。日本も増収だったが、コロナ禍で減少していた派遣スタッフの有給休暇取得率の上昇や派遣スタッフ募集費の増加により、収益性は低下した。