2021年11月14日 09:10
国内BNPL決済シェア40%以上の老舗
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ネットプロテクションズホールディングスが11月11日、東証一部への新規上場を承認された。上場日は12月15日を予定。今年度上期の営業収益は92.1億円、営業利益8.9億円にのぼる。

重要な理由: 注目度が高まるBNPL決済領域において、ネットプロテクションズは国内の老舗だ。国内シェアは40%以上を誇るなど、急拡大市場での優位をアピールする。

前身となる旧ネットプロテクションズの設立は2000年。2002年には早くもBNPL(Buy Now, Pay Later)決済サービス「NP後払い」を開始した。今ではatoneとAFTEE、BtoB領域で「NP掛け払い」サービスも展開する。

ネットプロテクションズHD 業績推移

2021年3月期の年間取扱高は約4,381億円、加盟店総数はおよそ76,000店舗にのぼる。取扱高の拡大とともに未払い率を低下させることに成功しており、直近では0.6%を下回っている。与信通過率は97%と高く、加盟店の機会損失も防ぐ。

「NP後払い」の年間取扱高は3,422億円(前年比16.3%増)。atoneと合わせた合計金額は約3,600億円ほどで、国内BNPL決済サービス市場(8,820億円見込)の40%以上を占めるとする。

ネットプロテクションズが手がけるBNPL決済サービスの特徴は、顧客が一連の決済関連業務をワンストップでアウトソースできること。与信審査や請求書発行、入金確認/消込、督促/回収、貸倒対応など全ての機能を包含する。

新規上場時の発行済株式総数は96,447,000株、想定仮条件は1,100〜1,400円。想定時価総額は1,061〜1,350億円ということになる。