世界一の大富豪が持ち株を売る時
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イーロン・マスクが11月8日から10日までにかけ、経営するTesla株およそ50億ドル分を売却したことが同社の開示書類でわかった。マスクは以前から、株式の売却を計画していたようだ。
重要な理由: マスクは7日、「含み益が税回避の手段だと言われているので、私のTesla株の10%を売ることを提案する」とツイート。投票を呼びかけると、57.9%が支持を表明していた。
株式売却は投票の結果を受けての行動に見えるが、2022年に失効予定のストックオプションの税金を支払うために9月14日の時点で株式を売却する予定だったことが一部の開示書類から判明した。
その他については明示されておらず、今回の投票結果を受けての売却だったのかは不明だ。投票通り10%を売却するには、実に1,700万株ものTesla株を売らなくてはならない。
市場は当惑している。この五日間でTeslaの株価は13%以上も値下がり。現在(日本時間11日20時)は時間外で3%強の高騰となっている。時価総額はそれでも1兆ドルを保ったままだ。
世界一の大富豪であるマスクだが、資産の大半は株式。昨年には持ち物をほぼ全て売却するとツイートしたこともあった。本人曰く、現金によるサラリーやボーナスはどこからも受け取っていないという。