2021年11月10日 18:44
ヘルシンキ発「Wolt」買収で海外事業強化へ
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DoorDashは9日、2021年7〜9月期決算を発表。売上高は12.8億ドル(前年比45%増)、営業損失は1億ドルだった。同業「Wolt」を買収することもあわせて公表した。

重要な理由: DoorDashは米国で57%ものシェアを握る(Second Measure)。一方で手薄なのが海外展開だ。ヘルシンキ発のWolt買収により、グローバル展開の本格化を目論む。

DoorDash GOV

Woltは2004年設立。従業員数は4,000人を超え、MAUは250万人超。7〜9月のGOVは年25億ドルペースで、3Qの成長率は前年比130%を超える。

買収額は70億ユーロにのぼり、全てDoorDash株式で支払われる。今なおCEOを務める共同創業者のミキ・クーシ(Miki Kuusi)はDoorDashの海外事業全体を統括し、CEOのトニー・シュウに報告する。

取引完了は2022年前半までを予定し、当局による承認を待つ。実現した場合、2022年の調整後EBITDA(pro forma)として0〜5億ドルを見込む。

海外展開に出遅れるDoorDashとは対照的に、Woltは日本含む23か国で事業を展開。取扱高の65%は貢献利益ベースで黒字であり、それら地域が前年比100%超の成長を実現している。