ドライバーと配達員、同時に登録も
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Uberが発表した2021年7〜9月期決算で、取扱高は231億ドル(前年比57%増)に拡大した。モビリティ事業が99億ドル(同67%増)と牽引。デリバリーは128億ドル(同50%増)だった。
注目するポイント: 配車サービスで目下課題としたのは、競合Lyftと同じく「ドライバーの獲得」だ。CEOのダラ・コスロシャヒは「ドライバー獲得に向けた早期の取り組みが成果を結んでいる」と自信を見せる。
モビリティ事業
売上高22億ドル(前年比62%増)、調整後EBITDA5.4億ドル(同122%増)。2Qから需要が(ドライバーの)供給を上回り、早急にインセンティブを支給。
結果、米国において10週間連続でアクティブなドライバー数が拡大、1月比で65%超、6月比でも20%以上増えた。価格の高騰も減り、待ち時間も平均5分以内に短縮。乗車する側の体験も向上した。
デリバリー事業
売上高は同じく22億ドル(同97%増)、調整後EBITDAは1,200万ドルの赤字。「おおむねブレイクイーブンに近づいている」とアピールした。
デリバリー事業においても配達員獲得が重要な課題だ。そこで一部地域では、配車サービスのドライバー獲得とオンボーディングプロセスを統合。両方同時に登録できるようにした。
ドライバーとしての承認を待っている間、先に配達員として働き始めることもできる。両者のアクティブ化率は20〜40%も拡大したといい、今後なるべく多くの地域で展開を進める予定だ。