需要回復よりも大きなことが起こっている
Airbnb Media Assets
Airbnbが11月4日、2021年7〜9月期決算を発表。売上高22.4億ドル(前年比67%増)、営業利益は8.5億ドルで、ともにコロナ前を上回って過去最高を記録した。
重要な理由: 急拡大を支えるのは、パンデミックからの「リベンジ消費」だけではない。CEOのブライアン・チェスキーは、「需要回復より大きなこと」が起こっていると豪語した。
取扱総額(GBV)は119億ドル(前年比48%増)。予約件数(Nights and Experiences Booked)は7,970万件(同29%増)に拡大し、平均単価(Average Daily Rates)も向上した。
今年前半に始まった旅行需要の回復ペースが加速。一方では「需要回復よりも何か大きなことが起こっている」とCEOのブライアン・チェスキーは豪語する。世界全体が、新たな生活、仕事のあり方にシフトしつつあるのだ。
Zoomは自宅で働くことを可能にしたが、Airbnbは「どの家からでも」働けるようにする。柔軟な働き方を選ぶ人が増えるほど旅行頻度、宿泊日数がともに増え、さらに多くの行き先が選ばれるようになる。
5月に発表した100を超える新機能に加え、11月には追加で50超の機能を発表予定。見据えるのは、生活と旅行の境目が曖昧になった未来だ。Airbnbはホストにとっての利便性と、ゲストの柔軟性を追求する。
9月末時点における米国での感謝祭週間の予約件数は、2年前と比べて40%以上も多かった。2022年までにかけ、力強い需要が期待される。決算発表後、株価は1日で約13%も高騰した。