ユーザベースが11月4日、2021年1〜9月期決算を発表。売上高は117億円（前年比18％増）、営業利益は14.5億円（前年同期は赤字）だった。

注目するポイント: 連結MRRは9.7億円（前年比21％増）と拡大。SaaS事業は成長率30％の回復を目指し、NewsPicks事業でも新たな取り組みを本格化している。

SPEEDA事業

MRRは5.34億円（前年比19％増）。エキスパートリサーチ事業も寄与し、四半期売上は17.1億円（同23%増）となった。

FORCASを活用した顧客ターゲティングの効果が顕在化し、月次解約率は1.2%に改善。カスタマーサクセス体制の強化や利用状況に基づいた顧客サポートも貢献したという。

その他B2B事業

FORCASのMRRが1.3億円（前年比43％増）。INITIALと合わせたMRRは1.76億円（同45%増）と、グループ全体の成長を牽引する。EBITDAは1,200万円の赤字。

NewsPicks事業

MRRは2.62億円（前年比12%増）。前四半期の減少から、再び純増トレンドとなった。Q4も法人MRRとあわせて増加を見込む。四半期売上は16.5億円（同7％増）、EBITDAは3,200万円の赤字。

さらなる成長を目指し、マス広告を検討。多様なユーザーに価値提供できるようアプリのパーソナライズやカテゴリ強化も進める。10月11日には第一弾として「NewsPicks スタートアップ」を開始した。

クリエイターエコノミー市場が日本でも伸びると予測し、11月1日には「NewsPicks トピックス」を開始。第一弾として16名がオーナーとなり、定期的に記事を配信する。