LINEとのPMIを進める
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Zホールディングスが11月2日、2021年4〜9月期決算を発表。売上収益は7,510億円(前年比35%増)、営業利益は1,155億円(同18%増)とそれぞれ拡大した。
注目するポイント: 今年3月に経営統合を完了したLINEとのPMIを推進。広告相互配信など事業シナジーの追求に加え、決済サービスを中心としたコストシナジーも実現。
グループ拠点のオフィス集約や、LINE Payの販促・加盟店獲得に係る営業費用減などにより、今年度のコスト効果は100億円規模。来年以降はLINEデータセンターの一部内製化などで更なる効果を見込む。
332億円を投じた出前館への出資には、グループ全体としての「物流強化」という意味合いがある。即時配達ニーズの把握など、ラストワンマイル領域でのシナジー実現を狙う。
電子書籍サービスを展開するイーブックイニシアティブジャパンは株式の非公開化を予定。LINEマンガなど関連事業を集約することで国内取扱高No.1を目指し、グローバルに展開できる体制も整える。
10月20日には誰でも簡単にECサイトを作れる「MySmartStore」を先行開始。LINE公式アカウントとの連携などグループアセットの活用により、BASEやメルカリShopsとの差別化を図る。
戦略事業と位置付けるPayPayでは、決済手数料、加盟店向けサービス、金融サービスの三つでマネタイズを進める。中小個店への決済手数料有料化による解約影響は取扱高ベースで0.1%にとどまったという。