積み上がるカイポケ事業
Shutterstock
エス・エム・エスが10月29日、2021年4〜9月期決算を発表。売上高は199億円(前年比6.9%増)、営業利益は36.8億円(同25%増)だった。
注目する理由: 介護やヘルスケア領域でキャリア事業などを展開。コロナ禍の逆風もある中、18期連続となる増収増益を計画。時価総額は3,951億円にのぼり、市場からの期待も高い。
介護キャリアが前年比7%の減収(売上56億円)。医療キャリアは74.7億円を売り上げ、同じく1%増だった。足元ではコロナ影響が緩和傾向にあるという。
介護キャリア事業では未経験者の資格取得を支援するスクール事業も展開。新規就業を促進するとともに、労働環境改善や従事者との最適なマッチングを通じて業界からの離脱防止も目指す。

右肩上がりの成長を続けるのが介護事業者向けSaaS「カイポケ」だ。10月1日時点で33,100事業所(前年比13.6%増)が利用。タブレットやスマホを貸し出す有料オプションサービスも拡大する。
高齢化に伴い介護需要は増大するが、生産年齢人口の減少によって従事者の不足が懸念される。介護事業者は全国およそ25万事業所にのぼり、右肩上がりに増え続けている。
海外事業も36%増収(売上25.7億円)。2015年に子会社化した「MIMS」を中心としたメディカルプラットフォーム事業と、グローバルキャリア事業がともに大きく成長している。