2021年10月29日 06:42
巨人も供給ひっ迫には耐えられず
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Appleは28日、2021年7〜9月期決算を発表。売上高は834億ドル(前年比29%増)、営業利益は238億ドル(同61%増)。新商品の発売があった中、前四半期から売上横ばいとなった。

重要な理由: Appleは世界有数の調達力を有する企業だが、半導体不足を吸収することはできなかった。CEOのティム・クックによると、供給逼迫による影響は60億ドルにのぼるという。

主軸のiPhoneは売上389億ドル。新作「iPhone 13」シリーズの発売があったにも関わらず、前四半期を上回ることができなかった。前年比では47%もの拡大である。

Apple 売上構成

サービス売上は183億ドル(前年比26%増)と拡大が続く。有料課金は合計7.45億件にのぼり、前年比で1.6億件増えた。ここにはアプリストア上の課金も含まれる。

Mac部門の売上も過去最高で、91.8億ドル(前年比1.6%増)にのぼった。Macは10月に新型を発表しており、今回決算には含まれていない。

地域ごとで見ると、中華圏の売上が146億ドル(前年比83%増)と大きく復調。アメリカは368億ドル(同20%増)、欧州は208億ドル(同23%増)。日本は60億ドル(同19%増)だった。