2021年10月27日 16:43
営業利益1,000億円を突破
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サイバーエージェントが27日、2021年9月期本決算を発表。売上高は6,664億円(前年比39%増)、営業利益1,043億円(同3.1倍)。二度の上方修正を経て、大幅に業績を拡大させた。

重要な理由: ゲーム『ウマ娘』のヒットに加え、「ABEMA」擁するメディア事業が営業損失を縮小。基盤となる広告事業も19%増収と、各事業がそれぞれ成長を続けている。

2022年度の業績見通しは未定。代表の藤田晋氏は「大きなゲームのヒットがどのくらいで落ち着くか、我々経営陣も予測がつかない」と事情を説明した。

サイバーエージェント 売上構成

インターネット広告事業

過去4年を上回る高い増収率で売上3,213億円(前年比19%増)、営業利益225億円(同7.1%増)。AIやDXへの先行投資を強化し、7〜9月の営業利益率は6.1%に低下した。

広告事業での知見を活かし、小売や行政、医療やイベントなど幅広い業界にDX事業を展開。300名超のDX専門組織を有し、小売業界ではヤマダ電機やファミリーマートとの協業も実現した。

ゲーム事業

『ウマ娘』が開始7か月で1,000万DL突破。売上・営業利益は一旦ピークアウトしたが、今後はキャラクター追加やイベントなどでロングランヒットを目指す。

メディア事業

ABEMA好調で売上828億円(前年比45%増)。営業損失は151億円と、前年の182億円から圧縮した。WAUは1,825万を記録した。

公営競技の投票がスマホでできる「WINTICKET」は四半期取扱高446億円(前年比3.3倍)に拡大。有料会員や広告に加え、周辺ビジネスによる収益化が進んでいる。