2020年11月26日 06:37
新たなM&A仲介業者が上場へ
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11月25日、オンデックの東証マザーズ上場が承認された。

オンデックは2005年創業で、中小企業向けのM&A支援サービスを手掛ける。具体的な流れは以下の通りだ。

  1. 譲渡希望者と秘密保持契約を結び、情報やニーズを把握。実現可能性があると判断した場合には提携仲介契約を結ぶ
  2. 社内DBに蓄積された数十万の企業情報や買収希望ニーズの検索、提携先への匿名共有などを通じ、買収候補者を探索
  3. 買収候補者と提携仲介契約を結び、両者の間で譲渡条件について調整。実現すれば、成約報酬を受け取る

オンデック

国を挙げた成長領域

  • 2019年11月期の売上は6.5億円、経常利益1.2億円
  • 今期は3Q累計で売上3.8億円、経常損失0.3億円
  • 成約件数は16件(2018/11期)、19件(2019/11期)、15件(3Q20累計)と推移
  • 大口顧客からの売上が昨年と連続で4割前後を占める

経営者の高齢化が進む中、事業承継ニーズは大きい。中小企業庁はM&Aの更なる促進を目的とし、2015年に「事業引継ぎガイドライン」、2020年3月には「中小M&Aガイドライン改訂の経緯」を公表した。

2014年のM&A件数は2,387件だったが、2018年には4,773件に増加。2029年には年間6万件の成約を目標に掲げている

オンデックの想定売出価格は1,270円、上場時発行済株数は2,781,000株なので、想定時価総額は35.3億円ということになる。