EPYCの勢いが止まらない
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半導体企業「AMD」が26日、2021年7〜9月期決算を発表。売上高は43億ドル(前年比54%増)、営業利益は9.5億ドル(同111%増)と大幅増益を果たした。株価はこの一年で60%高騰し、時価総額1,458億ドルにのぼっている。
重要な理由: AIやゲーミングなど、次世代コンピューティングのための高性能チップを開発。年初には通期で37%の売上成長を予測していたが、足元では65%まで引き上げられた。
CEOを務めるリサ・スー博士は「第三世代のEPYCプロセッサの出荷が大きく増え、データセンター売上は前年比二倍以上に増えた」とコメント。今年に事業が加速したこと、市場全体より成長率が高いことをアピールした。
主軸のコンピューティング&グラフィクス部門は24億ドル(前年比44%増)を売り上げた。Ryzen、Radeon、 AMD Instinctといったプロセッサの販売が伸びている。
その他部門は19億ドル(同69%増)と、さらに力強い。サーバーなどを用途とする「EPYC」が含まれるほか、セミカスタム領域ではXboxやPS5に採用されている。
昨年10月に発表したXilinx買収(全株式交換)は年内完了を見込む。発表時点の評価額で350億ドル、AMDとあわせて1,350億ドルの企業価値を見込んでいた。