2021年10月26日 18:31
クラウドサインの成長続く
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弁護士ドットコムが26日、2021年4〜9月期決算を発表。売上高は31.8億円(前年比31%増)、営業利益4.5億円(同318%増)と大幅増益を実現した。

重要な理由: 電子契約SaaS「クラウドサイン」の高成長が続く。コロナ禍で獲得した企業の契約送信件数が伸び始めたほか、住宅ローン取引など新たな利用ケースも拡大している。

弁護士ドットコム 売上構成

弁護士ドットコム(事業)

月間サイト訪問者数は2020年末より回復基調に転換、9月には1,141万人となった。有料会員数も底打ちして167,684人と、ここ5四半期で最大だ。

有料登録弁護士数は5,140人で微減。集客支援から学習支援、業務支援など、弁護士業務のDXを推進するプラットフォームとしての立ち位置を目指す。

クラウドサイン

四半期別契約送信件数は100万件を突破(前年比76%増)。8月よりコミュニティ「Re:Change」を開始し、オンラインでユーザー間のナレッジシェアを推進する。

同じく8月に「クラウド型電子署名サービス協議会」を設立。AdobeやDocuSignなど7社が参画し、デジタル庁が主導するトラストサービスに関する法制度整備に対する意見提言などを進めるという。

通期売上予想は70億円で据え置き。営業利益は黒字を維持しつつ、市況の変化に応じて機動的な判断を行う方針だ。