時価総額1兆ドルを突破
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米レンタカー大手「Hertz」が25日、2022年末までにテスラの電気自動車10万台を注文したと発表。これを受けてテスラの株価は急騰し、時価総額1兆ドルの大台を突破した。
重要な理由: TeslaのIPOは2010年。上場して11年での1兆ドル達成は、2012年上場のFacebookに続き二番目に早い。大きな違いは、Teslaが巨大な成長余地を残しているように見えることだ。
Teslaの生産台数は最近ようやく年100万台ペースに到達したところ。OICA(国際自動車工業連合会)によると、世界の生産台数は2019年に9,179万台。自動車全体で見れば、そのシェアはわずか1%前後でしかない。
にも関わらず高い評価を得ている要因の一つは、巨大な成長性にある。各国が「脱炭素」に向けた取り組みを本格化する中、Teslaは既に優位なポジションを確立している。
テクノロジー企業としてTeslaを評価する向きもある。イーロン・マスクはかつて「ロボタクシー」の実現について言及。自動運転が高度に成立すれば、ドライバーすら要らないかもしれない。
今回のHertzの動きを見ればわかる通り、EV化を進めるのは個人だけではない。Tesla車を導入すれば世間から注目されるが、一台の値段は他社と比べ大きく高いわけではない。今後も同様の動きがあるか注視したい。