上期だけで営業利益111億円
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東映アニメーションが好調だ。25日に発表された2021年4〜9月期決算で、営業利益は111億円(前年比49%増)の黒字だった。2年前と比べても増収増益だ。
重要な理由: 東映アニメーションは「ドラゴンボール」「ワンピース」「プリキュア」といった人気シリーズを擁する。海外での版権事業にも注力し、この上期の営業利益率は40%に迫る。
中国向けに大口配信権販売の一括計上や、複数アプリゲームのMG(最低保証金)計上など、下期に予定していた高収益事業の売上が上期に前倒しとなった。
映像配信事業や海外での商品化権、ゲーム化権販売も好調に推移している。
映像製作・販売事業では118億円の売上を上げたが、そのうち78億円近くが「海外映像」。ここに先述した「中国向けに大口配信権販売」の一括計上が含まれている。これまでは分割計上だった。
版権事業は売上167億円のうち、107億円が海外向けだ。「ドラゴンボール」シリーズのゲーム化権販売や「スラムダンク」のアプリゲーム、「ワンピース」「デジモン」シリーズの商品化権販売が好調。
今期業績は売上予想を510億円で据え置いたが、営業利益を145億円(前回予想:110億円)など大幅な上方修正。中長期の成長に向け、ハリウッド向け大型企画やYouTube企画にも取り組む。