2021年10月25日 14:42
売上予想を大きく下方修正
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米ビヨンドミートは22日、売上予想の下方修正を公表。前回発表した1.2〜1.4億ドルから、今回予想では約1.06億ドルと大幅に引き下げた。株価は1日で10%以上急落した。

重要な理由: ビヨンドミート(Beyond Meat)は植物原料だけを使った「代替肉」メーカーとして注目を集めてきた。株価は上場して間もない2019年にピークをつけ、その後は回復できないでいる。

マクロ環境に加え、個別の要因も、決して安いとは言えない「代替肉」の需要にブレーキをかけた。カナダの流通業者による注文減少も、予想以上に長引いてしまったという。

Beyond Meat 売上構成

大口の顧客企業における人材不足なども背景に挙げる。変異株の影響によって消費者側の需要回復が遅れているだけでなく、サプライチェーンひっ迫によりフードサービス事業者の供給網が乱れたというわけだ。

唯一よかったのは、海外のある顧客が注文数を加速したことだとする。

代替肉の強みは、植物原料による高度に自動化されたオペレーションが実現できること。多くの人手を必要とする食肉加工プロセスが不要なため、通常の肉より危機下に強いとされていた。結局のところ、事業上のボトルネックは「需要」だ。