2021年10月25日 16:56
ここでもビッグテックVS成長企業
Xnrfcsp2 ehpndnlfqncbq
Shutterstock

動画配信プラットフォームを手がける米Rokuは21日、Google社との討議の動向を顧客向けに通知。依然として合意には至らず、YouTube TVアプリは5月に取り除かれたままだ。

重要な理由: Roku側は、Googleが自らの優位を不当に活用して圧力を加えたと主張。両社の争いは動画ストリーミング市場の競争の激しさを象徴するものと言える。

Rokuは動画配信プラットフォームを手がける企業で、米国を中心に人気を集める。端末を購入すれば無料でも視聴できるのが強み。広告モデルで独自のポジションを築き、急成長を続けてきた。

Roku 売上構成

この騒動が前回話題になったのは今年4月末のこと。

Rokuによれば、Googleは同社のアプリが検索結果などで優位に表示されるよう圧力を加えてきたという。合意には至らず、5月には「YouTube TV」がRokuのアプリストアから引き下げられる事態に。

今回のリリースで、Rokuは「我々が気にしているのはお金の問題ではない」と強調。YouTube TV上で放映される広告についてRoku側に入る収入は存在しないと説明した。

重要なのは、RokuとYouTubeが単なるプラットフォームVSアプリの関係ではないということだ。Google自体もスマートTV製品を提供しており、競合関係にある。巨大テクノロジー企業と成長企業の争いの場は、増え続ける一方だ。