「Novi」のカストディアンに選定
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Coinbaseは19日、Facebookが進めるデジタルウォレット「Novi」パイロット版の協業先に選ばれたと発表。機関向けの資金管理サービス「Coinbase Custody」を提供する。
重要な理由: Facebookは昨年5月、デジタルウォレット「Novi」を発表。今年10月から、グアテマラと米国の一部でパイロット版が利用できるようになった。
世界では17億人の成人が銀行口座を持たず、いわゆる「unbanked」な状態にある。往々にして彼らは高いコストを強いられる。海外への出稼ぎ労働者による国際送金がその一例だ。
デジタルウォレット「Novi」が解決しようとしているのは、まさにそうした課題だ。米国に出稼ぎに来ている人が、故郷グアテマラに低コストで送金できるようにする。
そこでFacebookがパートナーに選んだのが、PaxosとCoinbase。Noviでは、Paxosのステーブルコイン「Pax Dollar(USDP)」を使って、お金を送ったり受け取ることができる。
Facebookは自前の暗号資産「Diem」ローンチに向けて動いているが、その取り組みを止めるわけではないという。規制当局からの承認を得られ次第、NoviにDiemの決済ネットワークを統合する計画だ。
「Coinbase Custody」はニューヨーク州銀行法(NY State Banking Law)のもとで運営される受託機関で、2021年6月末時点で1,800億ドルもの資産を取り扱っている。