レアジョブは20日、ベトナムのオンライン英語教育ソリューション「Kynaforkids」を運営する、Dream Viet Education Joint Stock Company(DVE社)と資本業務提携契約を締結した。
重要な理由: コロナ禍でオフラインの英会話教室から、オンライン英会話へ移行するケースが増えた。その結果、オンライン英会話企業が着実に成長。次の成長市場として海外進出を進めている。
レアジョブは2014年に上場。上場以来売上高は右肩上がりで、2021年3月通期決算で売上高は53億円にのぼる。
対面型教室の場合、ネイティブ講師の人件費や教室の家賃など固定費がかかる。非ネイティブ、オンライン専門であるレアジョブは、毎日レッスンしても月6380円(税込)と安い。対面型英会話の市場からシェアを奪っている。
日本の外国語教室の市場規模は3,110億円と推計。レアジョブの坪内俊一執行役員CSOは「そのうちオンライン比率は10%程度。今後5~10年の間に1000億円市場になる」と予想する。
しかし、日本市場は近年3,000億円前後で頭打ちとなっている。レアジョブは海外企業との連携を開始。2019年にタイのオンライン英会話事業者「Globish」、インドのオンライン英会話事業者「Multibhashi」へ出資。
観光業が占めるウエイトの大きい東南アジアでは、英語が話せるか否かで賃金格差があり、英会話教育のニーズは大きい。
「10年ほど前の日本では『ネイティブスピーカーから習いたい』といった声も多かったが、今ではその意識も変わった。東南アジアがちょうど当時の日本と似た状況。重なる部分が多い」(坪内氏)。フィリピン人講師6,000名を抱えるレアジョブは、日本での成功パターンを東南アジアに持ち込む。