2021年10月20日 20:59
補助金収入48億円で黒字化
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サイゼリヤが13日、2021年8月期本決算を発表。売上高は1,265億円(前年比0.3%減)、営業損失22.6億円だった。時短協力金の計上で営業外収益が積み上がり、最終利益は17.7億円にのぼる。

重要な理由: コロナ禍の時短営業に苦しんだサイゼリヤだが、営業赤字額は縮小。2022年8月期の最終利益は86億円を予想し株式市場は好感。株価はこの5日間で10%近く高騰した。

今年1月、堀埜一成社長が「ランチがどうのこうのと言われて、ふざけんなよ」と発言したのは記憶に新しい。2019年には様子見していたキャッシュレス決済も、4月に全店で対応した。

成長の柱として期待されるのは、海外への拡大だ。

サイゼリヤ 売上構成

サイゼリヤは上海や広州など中華圏への積極出店を進める。2021年8月期累計でグループ全体の店舗純増数は国内でゼロ店舗(前年は純減4)だったが、海外は36(前年は純増17)店舗。

国内売上高は861億円(前年比10%減)に対し、海外売上高は402億円(前年比28%増)と好調に推移している。

2021年8月期累計では、国内での客数は前年比89.8%、客単価は100.8%。緊急事態宣言や「まん防」の解除により、東京都でも25日以降時短要請が解除される見込みだ。今後客数や客単価も改善が期待される。