2021年10月20日 20:27
現場無線を置き換える「Buddycom」で上場
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サイエンスアーツが10月19日、東証マザーズへの新規上場を承認された。上場日は11月24日を予定している。デスクレスワーカーをつなぐコミュニケーションツール「Buddycom」を手掛ける会社だ。

注目する理由: 全世界の労働人口のうち、デスクレスワーカーは80%を占める。日本国内だけでも47%にのぼるが、彼らに対するサービス提供は不十分だというのがサイエンスアーツの主張だ。

サイエンスアーツは2003年設立。2015年よりスマートフォンIP無線サービス「Aldio」の販売を開始。2019年に「Buddycom」へとサービス名を変更した。

サイエンスアーツ 売上構成

Buddycomを利用するのは、鉄道会社や航空会社、総合スーパー、介護施設、工場、商業施設など。利用顧客は370社にのぼり、アプリをインストールするだけで簡単に使える。

音声だけでなく、テキストや映像、位置情報などもやりとりできる。販売代理店を通じて、サブスクリプションにより利用ライセンスを販売するモデルだ。

ARR(年次ストック収益)は2.44億円で、前期末から50%増。獲得ID数ベースでみた月次解約率は2021年5月までの9か月間の平均で0.54%。NRRは123.7%と、店舗や現場、拠点の拡大に伴うアップセルも見込める。

株式の想定売出価格は1,510円、上場時発行済株数は3,356,000株で、新株発行による資金調達は行わない。想定時価総額は50.7億円にのぼる。