記録的な営業利益率
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Teslaが10月20日、2021年7〜9月期決算を発表。売上高は138億ドル(前年比57%増)、営業利益20億ドル(同148%増)だった。営業利益率は14.6%にのぼる。
重要な理由: Teslaは中期目標として「営業利益10%台の低盤」を掲げ、今回そのレンジを上回った。平均販売価格(ASP)が前年比6%低下する中での成果であり、その内容は注目に値する。
「EV需要は構造的な転換を続ける」とTeslaはいう。より多くのTesla車が公道を走るほど、より多くのオーナーが電気自動車の良さを口コミしやすくなるというのが彼らの主張だ。
半導体の供給がひっ迫する中でも収益性を高められたのは、車両生産あたりのコストを引き下げられたためだ。港湾混雑や輪番停電など数多くの逆風が吹く中、チームは柔軟性と創意工夫で対処し続けてきた。
主力のフリーモント工場では過去一年間に43万台を生産したが、まだ改善の余地があると豪語する。上海工場も堅調で、テキサスやベルリンの新拠点は開発・建設を依然進めているところだ。
特筆すべきことに、今回も2018年に定められたストックオプションプランによりCEOのイーロン・マスク向けに1.9億ドルの株式報酬費用が発生。実質的な収益性はさらに高かったというわけだ。