モバイルインターネットの次
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Facebookが社名変更を検討していると米メディア「The Verge」が報じた。10月28日に開催される開発者向けの会議「Connect」、もしくはそれより早く発表される可能性がある。
重要な理由: CEOのザッカーバーグが次世代プラットフォーム構築に本腰を入れている。社名変更は、同社が「メタバース」実現に本気だと世界中に周知する強力な手段となりそうだ。
同様の野心を掲げる企業は少なくない。人気ゲーム「Fortnite」を運営するEpic Games創業者のティム・スウィーニーは、少なくとも2016年の時点でメタバースについて語っていた。
このところFacebookは、クリエイター、コマース、VR/ARによる次世代プラットフォームという三つに注力してきた。ザッカーバーグは前回決算で、これら三つが「メタバース」実現につながると説明している。
ザッカーバーグが言うには、メタバースとは「デジタル空間内に人と一緒に存在できる仮想環境」。モバイルインターネットの次に来るものこそメタバースだと信じているという。
Facebookには2020年末時点で58,604人の従業員がいた。今年前半にThe Informationが報じたところによると、ハードウェア部門には既に1万人近いメンバーがいたという。
同社がEU圏でハイスキル人材1万人を採用すると発表したのは先日お伝えした通りだ。Facebookについては様々な問題が取り沙汰されるが、ザッカーバーグの関心は次なる未来に向かっているようだ。