USEN-NEXT HDが14日、2021年8月期通期決算を発表。 売上高は2,083.5億円（前年比7.8％増）、営業利益156億円（前年比43％増）で増収増益となった。

重要な理由: 動画配信サービス「U-NEXT」の成長が続く。コンテンツ配信事業の売上は600億（31％増）、営業利益は57億円（668％増）。他事業のマイナスを補って余りある伸びっぷりだ。

店舗向け音楽配信「有線放送」で知られる店舗サービス事業が売上の27％を占める。近年ではクラウドPOSレジ「Uレジ」「Uペイ」など、店舗DXにまでサービスを広げている。

映像配信サービスにおける巣ごもり需要は続いている。U-NEXTでは2021年3月にワーナーメディアと独占パートナーシップ契約を締結。「ONLY ONE戦略」で、独占配信作品も強化した。

関西電力との取り組みで、電力とU-NEXTを組み合わせた新電力料金メニューの提供も開始。競合との差別化を図る。

新たな取り組みとして、新生銀行と共同出資したUSEN-NEXTフィナンシャルが、「Uレジ」の売上情報を活用した事業性融資「USEN-NEXTデータ・レンディング」を9月より開始。

来期業績予想は売上高2,200億円、営業利益170億円と増収増益を見込む。NetflixやAmazonプライムビデオなど競合も多い中、コンテンツ配信事業は売上670億円（前年比70億円増）と強気の予想だ。