2021年10月19日 17:37
飛び道具は封印、手堅さ重視へ
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ロコンドが14日、2021年3~8月期決算を発表。 累計取扱高は98.6億円(前年比6%)だったが、売上46.9億円(前年比3%減)、営業利益4億円(前年比35%減)と落ち込んだ。

重要な理由: 靴を取り扱うロコンドは、外出自粛の影響を大きく受ける。前年同期は、YouTuberのヒカル氏が立ち上げたD2Cブランド「ReZARD」の第一弾を発売して伸長していた。通期予想は下方修正した。

在庫リスクのない消化仕入事業と取扱高に左右されないPlatform事業のB2B手数料は順調。ヒカル・宮迫両氏とコラボした前期から一転、手堅いビジネスに(説明の)軸足をシフト。e-3PL(物流受託)出荷個数は前6~8月比で14%伸長した。

ロコンド 取扱高

プラットフォーム事業は、8月に開始したオムニ戦略基盤「ALL-IN-ONE」パッケージを開始

在庫一元型の最新倉庫で、クラウド基幹システム「LoCORE」を司令塔に、ロコンドのプラットフォームサービスを利用できる。第1号としてシューズブランド「fitfit」が導入し、売上増だけでなく大幅なコスト削減も伴っているという。

2030年度に取扱高1,000億円が目標。それに伴い、2020年度に200万個であったe-3PLの出荷個数を、1,000万個体制にすることを目指す。e-3PLは契約費用など月額固定収入となり、事業環境の影響を受けにくい。

田中裕輔社長は、2022年春夏に向けて「第4のモール」の事業譲受や売上高100億円規模の海外D2Cブランドの独占代理店契約の締結にも言及。ZOZOの後塵を拝するロコンドは、M&Aも駆使して規模拡大を急ぐ。