2021年10月18日 17:40
エンゲージメント事業への投資を拡大
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ウォンテッドリーが15日、2021年8月期通期決算を発表。 営業収益は35.7億円(前年比15.5%増)、営業利益は4.1億円(同6.6%減)。企業・個人ともに登録ユーザー数は増えている。

注目する理由: 有効求人倍率はコロナ禍で大きく下がり、緩やかに回復中。ウォンテッドリーは主軸の採用サービスに加え、解約率低減のため「エンゲージメント事業」にも注力している。

ウォンテッドリーは2017年上場。サブスクリプション型のストック収益を基本にしつつ、オプション機能によるフロー収益もある。8月末の登録企業ユーザー数は40,525社(前年比12%増)、個人は318万人(同17%増)。ARPUも過去最高水準になった。

ウォンテッドリー 売上構成

今年9月には「Wantedly」利用企業向けに、従業員のエンゲージメントを向上させるサービス群「Engagement Suite」の正式版を提供。プロダクトごとに600円/人(無料枠あり)の従量課金を開始した。

エンゲージメント事業での広告投資が減益の理由。6〜8月には4.4億円を同事業の広告費にあてている。来期も一定の範囲内で広告投資を続けつつ、営業利益は増益を基本方針とする。

2022年8月期の連結業績予想は、営業収益41億円、営業利益6億円。営業収益におけるエンゲージメント事業の貢献は不確実性があるため未反映としており、成果が出れば上振れも期待される。