サステナブルな情報製造小売業
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ファーストリテイリングが14日、2021年8月期通期決算を発表。売上高は2兆1329億円(前年比6.2%増)、営業利益は2490億円(同67%増)と大幅に業績を向上させた。
重要な理由: 昨年はコロナ影響で落ち込んだが、ユニクロ事業を中心にV字回復。固定費・広告宣伝費を抑えた結果、販管費率が全セグメントで改善した。売上は通期予想を下回ったものの、大幅な増益につながった。
劇的な復調の要は海外ユニクロ事業だ。コロナ影響が少なかった中華圏は大幅な増収増益となり過去最高。欧州も黒字化。北米も下期は初の黒字化を達成、来期以降は通期黒字の可能性が出てきた。

全体の売上で見れば、2018年の実績値に及ばない。2022年8月期の予測は売上高2.2兆円で、過去最高となった2019年の水準だ。粗利率が改善しているため、営業利益は2,700億円と過去最高を見込む。
幅広い改革を進める「有明プロジェクト」の現状にも言及。これまでは途中でパートナーを変更するなど紆余曲折あり、会社として状況を説明することはあまりなかった。
アプリ会員はグローバル1.4億人に到達。顧客の声をリアルタイムで分析し、商品アイデアに生かすプロセスを構築。AIをベースとした需要予測モデルをGoogleと開発し、販売計画の精緻化も進める。
先に見据えるのは「ECの本業化」だ。
EC売上は約3,800億円となり、EC比率は約18%まで拡大。店舗・ECの在庫一元化や連動サービスを開始するほか、商品回収による循環経済の実現も視野に入れる。DXで「サステナブルな情報製造小売業」を実現するという。